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ロゼッタの10000lyfhのネタバレレビュー・内容・結末

ロゼッタ(1999年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

フランスのキャンプ場のトレーラーに、アルコール/セックス依存の母と暮らす、10代少女ロゼッタの困窮生活。友人を裏切って仕事を得て、上向きになったかと思うも状況が暗転し、悲劇を回避して終わる。ハッピーエンドでも悲劇でもないニュートラルな結末により、日常の描写どまりな映画という印象。このテーマの作品の難しいところで、問題提起以上の社会的警鐘か、もしくは共感できるか、どちらかがないと、傍観して終わりになってしまう、と感じた。ロゼッタの多動症的な性格(逃げ回ったり取っ組み合いの喧嘩したり体張った駄々こねが多く、また友人の救命躊躇や密告に、後のことを考えずに行動している感がある)にも、人により共感度が分かれそうだ。ロケシュー、無名俳優起用、手持ちカメラで長回し多用、劇伴なし(ソースミュージックで下手なドラム練習とバンド練習の録音が 1箇所)と、徹底した早い安いな製作手法でパルムドールは凄い。ロゼッタと男性友人との、波打つように推移する関係が、高評価ポイントだと思う
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