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ビッグ・リボウスキのmimitakoyakiのレビュー・感想・評価

ビッグ・リボウスキ(1998年製作の映画)
5.0
オッサンらが事件に巻き込まれながらも毎日ボウリングに明け暮れてるのが可笑しい。

オープニングのボウリング場の映し方でもう笑えます。
不精者のデュードとすぐキレるベトナム野郎といつも話に乗り遅れて無視されるドニー、この3人の会話がいつも噛み合ってなくて大変良いです。

「部屋のアクセント」である大事な敷物にやけにこだわったり、ベトナム野郎がスグ首を突っ込んで物事がドンドン悪くなっていく感じもサイコーです。
最初は小さいことだったのに、チョットしたことから大ごとになっていくのは「ファーゴ」と似た感じですが、こちらはそれほどの悲惨さはなく、余計な事さえしなければ、家が荒らされたり車もあないな事になったりせずに済んだやろうし、そして最大の被害者はドニーですね(笑)

この作品は、ストーリーとか別に良いんですよ。
結局ブリーフケースはどうなったんやとか、ダンマリの子どもはどうやったんやとか、よく分からんままに終わってるけど、最後にボウリングさえやってたらそれで良いみたいな、そんなテキトーな感じが良いですね。

出てくる人物はおかしな奴ばっかりで、ぴっちりジャージのジーザスのキレ具合とか、フィリップ・シーモア・ホフマンの笑い方とか、ドイツ人のマーモットの使い方とか、ジュリアン・ムーアの前衛アートとか、かなりヤバイ感じです。

登場人物のキャラの濃さと、妙な感じの会話と、トラブルを巻き起こすアホな言動の数々に笑わされっぱなしだし、色々あるけどボウリングが楽しかったそれで良いっていう所に落ち着いてるのが素晴らしいです。

あと、ブシェミはセリフが少なかったけど、居るだけで可笑しいですね。愛すべき男です。
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