牛猫

ぼくの生まれた日の牛猫のレビュー・感想・評価

ぼくの生まれた日(2002年製作の映画)
2.8
誕生日なのに両親から叱られたことに嫌気が差したのび太が、自分の生まれた日に行って自分への愛情を確かめる話。

「おばあちゃんの思い出」もそうだったけど、自分の誕生した時の様子を見に行くというのも、タイムマシンを活かしたドラえもんならではの話。自分が誕生した時にどんな様子だったか、どんな気持ちだったか、話で聞くことはできても実際に見に行くことは当たり前だけどできない。
のび太の視点を通して親の愛を改めて感じられるし、親孝行しないといけないと思わされた。
エンディングで明かされるジャイアンとスネ夫としずかちゃんのサプライズもさり気なくて良い。

ただ、あの両親の幸せそうな顔と、未来への期待を聞いてしまったら否が応でも期待に応えようと頑張りすぎてしまうかもしれない。実際のび太は心を入れ替えて宿題に励んでいたけれど、中にはプレッシャーに押しつぶされて歪んでしまう子もいるかもしれない。のび太のパパとママみたいに成績優秀だったり、運動神経抜群だったりすれば尚更自分と比べて卑屈になってしまうかもしれない。
わざわざ「のび太」って名前をつけたのだから、せめて両親には健康に伸び伸びと育ってくれればそれでいいって言って欲しかったな。ジャイアンとしずかちゃんはまだ分かるけど、スネ夫の両親はどういう気持ちで名付けたのか気になった。
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