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ゴッドファーザーのろのレビュー・感想・評価

ゴッドファーザー(1972年製作の映画)
3.9

昨日 遅めの初詣に行きました!
京都 六角堂のハトみくじを引きに行くことに。ハトの置物がおみくじを持っているんです。とても可愛いですよ!

結果は母も私も末吉!
それぞれにぴったりの内容が書いてありました。

「褒める相手より、間違いを指摘してくれる相手を大切にせよ。楽しそうな道ばかり選べば後で行き詰ること多い」
何とも深~いお言葉。ついつい楽しい事ばかりを優先してしまうけれど、出来ることを確実にやっていかねば!


さて、初鑑賞「ゴッドファーザー」!
もっと撃ち合い殺し合いのオンパレードかと思いきや・・・。マーロンブランドめっちゃ家族思いやん!びっくり( ゚Д゚)!
マフィアやスパイなど男のロマン的映画には女子供は出てこないイメージだったのですが、可愛い子どもたちがたくさん登場するので驚きました。


映画の役を物にしたい歌手、娘の仇を打ちたいお父さん・・・華やかな結婚式の裏で様々な依頼が舞い込みます。

今作は光と影がとても印象的でした。

ドンコルレオーネが話す、依頼主が話す・・・顔半分が影になっていたり、暗闇で目がキラッと光ったり。マフィアなストーリーの時には重厚な色合いや光なんですよね。レンブラントの絵のような感じ。
マイケルが電話ボックスでソニーと話す場面。ボックスを開けるとパッと明かりが点いて、話し始めたマイケルの顔に影が落ちる。そしてマイケル越しに心配そうな恋人ケイの顔が映る。このカット、かっこよすぎ!最高か!テンション上がりました。

それから病院のシーンも好き。
ペパーミントグリーンの壁色が毒々しく見えて、夜の病院の静けさと怖さを感じる。廊下の弱弱しい灯りが不安を煽ります。誰もいない病院。いつ殺し屋が現れるんだろうというドキドキがたまりません。


そんなちょっとコワイ場面と対照的なのが結婚式の場面。
大勢の人が集まる華やかな会場。人々は楽しそうに話し、ダンスする。屋外の賑やかな雰囲気からはこれがマフィア一族だなんて想像も出来ません。まるでルノワールのムーランドラギャレットのよう。印象派のような明るさがあります。


堅気の生活を望んでいたマイケル。
しかし父親が襲撃され、兄を亡くし、マイケルの心が揺れ始める。そして、一族のトップに立つことを決意するんです。そんな彼を見守っているケイ。堅気のころよりも責任を背負い、部下を従えるマイケルはケイにとって遠い存在になってしまった。なんとも寂しいような切ないような、そんなラストはとても余韻がある。しみじみとしてしまいました。


そして今作を観ていると、ワインを飲みたくなりますね~。
ドンを退いたマーロンブランドが言っていました。「年齢を重ねるごとにワインが好きになる」。晩年、彼の傍にはいつもワイングラスがありました。
結婚式シーンでもワインの入った大きなガラスの瓶は印象的。陽気に笑う人々の隣にキラリと光っていましたね。

お子ちゃま舌の私はサングリアをチビチビ飲みながら2を観ようと思います(笑)
ろ