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ロビンフッドの冒険のtjZeroのレビュー・感想・評価

ロビンフッドの冒険(1938年製作の映画)
3.3
1938年製作だから、白黒だろうなあ…と身構えてたら、眼にもあざやかな天然色。

この頃のテクニカラーって、『風と共に去りぬ』でも『オズの魔法使い』でもそうだけど、こってりとして滴り落ちるような彩り。

リアルとはちょっと離れているんだけど、そのかわり絵本というか、絵巻みたいな物語世界に没入させてくれる。

主演はエロール・フリン。
剣戟や海賊映画に数多く出演し、大人気のスターだったらしい。初めて観た。
ライアン・ゴズリングをもっと陽気にして、筋肉を盛った感じ。
頼れるアニキ、みたいな雰囲気。
木の枝やロープを使ってターザンのように宙を舞う軽々とした身のこなしに、剣での格闘時の颯爽としたさばき…ルーク・スカイウォーカーやジャック・スパロウの元祖なんだな~って感じた。

作品全体は、のんびりというか、ほのぼのというか、ずいぶんと素朴で今の眼から見るともっと刺激が欲しくなる。プレーンのヨーグルトみたい。
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