tjZero

グランド・ブダペスト・ホテルのtjZeroのレビュー・感想・評価

4.3
オール⭐スター映画といえば、『史上最大の作戦』(1962年)、『大脱走』(’63年)、『オーシャンズ11』(’02)などを思い浮かべるかたが多いかもしれません。

21世紀に限れば(今のところ)、本作が№1✨なのではないでしょうか。

キャストを並べてみますよ(スゴいよォ~)。
レイフ・ファインズ、ビル・マーレイ、エイドリアン・ブロディ、エドワード・ノートン、ジェフ・ゴールドブラム、ウィレム・デフォー、ジュード・ロウ、F・マーリー・エイブラハム、オーウェン・ウィルソン、レア・セドゥ、ハーヴェイ・カイテル、シアーシャ・ローナン…😲。

これほどのメンツが揃うのは、監督ウェス・アンダーソンへの信頼ゆえだと思います。
「彼の映画に出れば、必ずメリット✨がある(=輝かせてくれる)」という確信。

その実証は、本作を観てもらえば一目瞭然。
オールスター映画にありがちな、顔見世要素は皆無。
全ての俳優たちの個性が活かされ、パズルのピースとして有機的に機能し、それぞれのキャラが”立って”います。

大勢の登場人物たちの”交通整理”の巧みさは、現役の映画作家ではウディ・アレン、ポール・トーマス・アンダーソンと並んで御三家と言えるかもしれません。

「こじゃれたアート映画じゃないのォ❔」という先入観で敬遠しているかたもいらっしゃるかもしれませんが、実際は具だくさんの幕の内弁当みたいな楽しい作品です。
食わず嫌いのかたも、ぜひご賞味🍳あれ。
tjZero

tjZero