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夜の訪問者のtjZeroのレビュー・感想・評価

夜の訪問者(1970年製作の映画)
3.5
退役した後、仲間たちとの不祥事で服役していたジョー(チャールズ・ブロンソン)は更生し、フランスの小さな港町でクルージング事業を営んでいた。
再婚した妻とその連れ子と共にすっかり落ち着いた生活を送る彼の元に、かつての悪事の仲間たちが訪れる…。

こういう映画が一番レヴューを書きにくい。

つまらなさは皆無。
加齢でトイレが近くなってきた自分も、1度も立ち上がらなかった😉。

ただ、メチャクチャ面白いか❔、と言われるとウ~ンとうなってしまう。
いっそもっと酷い出来の作品の方が書きやすい。悪口…じゃなくて欠点を並べればいいわけだから。

今回はスルーしちゃおっかな…と思いかけた時に頭に浮かんだのが、”ありあわせのチャーハン”、という料理名。

冷蔵庫の中の残りものをとり出して、ササッと小腹を満たす一皿を作ってくれた感じ。

メインとなるお米(=ブロンソン)もサブの具材(敵ボス役の名優ジェームズ・メイソン)も申し分なし。
つなぎとなる油や調味料(=脚本)はちょっと安っぽいけど、料理人であるテレンス・ヤング監督(初期の007シリーズを軌道に乗せた功労者)は無難にまとめて、おいしいB級グルメに仕上げてくれた。

映画史に残ったり、ましてや映画賞を受賞するような、料理の値段でいえば数千円、数万円なんていうグレードには到底届かないけど、”町中華”で出される数百円のメニューとしては充分なコスパの良さ。
一週間したら忘れちゃいそうな中身ではあるけれど、腹もたれの無い味だと好意的に捉えたくなる👌。
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