群青

ONE PIECE ワンピース THE MOVIE エピソード オブ チョッパー プラス 冬に咲く、奇跡の桜の群青のレビュー・感想・評価

2.2
FILM REDを機に再鑑賞&再レビュー。


前作から懲りずにまたもや名エピソードを映画化。しかしながら前作より考えられているような気がする。

今回はチョッパーに会ってなくなおかつロビンやフランキーが仲間になっている状態での話。
本来はビビがいるがそれはロビンに切り替え、またフランキーはゾロと一緒に船で留守番という形になっている。

さらにこのタイミングだとルフィが元の時系列より遥かに強くなっているので、本来の敵であるワポルやチェスマーリモでは役不足。代わりにムッシュールという新キャラを投入させている。
このムッシュールの目的が国に砲弾で毒を撒き散らすという、ヒルルクの桜と対をなす関係になっているのがミソ。

元々エピソードがアラバスタみたいな長編じゃないため、90分に編集したためエモーショナルに欠けた前作よりスマートに感じられる。何よりいなかったキャラや新キャラをどう動かしたらまとまるか、が考えられているため物語の違和感も感じにくかった。


ムッシュールの声優はみのもんた。案外上手い。

バトルはルフィとムッシュールに任せ尺の大半はチョッパーとヒルルクの回想に費やす。これがないと最後が活きないしね。
それにしてもルフィ、白兵戦は強いけど毒とか掠め手には弱い。原作のマゼラン戦を予見させるような苦戦を見せる。
じゃあ毒をどうするのかというと仲間の協力。一応それぞれのキャラに役割がある。


作画も前作に比べたら全然マシ。むしろオマツリを想起させるような線の細さと動き重視で個人的には好きな方。

ラストはドクトリーヌの言葉からドリカムのエンディング。締めるところは締めている。

が、焼き増しなことには変わりないのでここら辺の評価が限界…
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