恨み節
「復讐者に憐れみを」「オールド・ボーイ」に続く、パク・チャヌク監督による復讐三部作の最終作。
13年間の刑期を終え出所したクムジャさん。
彼女は服役中、囚人達への心優しい親切な振る舞いから「親切なクムジャさん」と呼ばれていた。
しかし、その一つひとつの"親切"はすべて自分を陥れた真犯人へ復讐を果たす為の布石だったのだ…。
これまたパク・チャヌク監督らしいバイオレンス描写満載の作品ですが、過去二作よりもアーティスティックで、どことなく漂うシュールな感じとのギャップが面白い。
復讐劇という割には意外とコメディチックだなと思ってたら最後にきました‼︎ どぎついのが‼︎
ある意味究極の復讐ではあるのだけど、これは悪趣味すぎい！ 後味が悪い…。
こっ、これはハッピーエンドってことでいいんですか⁉︎
ラストの印象的な雪のシーンは梶芽衣子の「修羅雪姫」を彷彿させましたね。特にオマージュとかではないようです(監督自身も似ているとは言ってますが)。
なんでもこの雪のシーンは「贖罪」の意味が込められているとのこと。
この他にも所々に何かを象徴するようなシーンがありました。どうやらキリスト教や韓国独特の「恨」文化などが物語の根底にあるようです。
いまいち意味が理解できないシーンもあったので、その辺りに詳しいともっと楽しめたかなと思います。
