たけちゃん

グリーン・ランタンのたけちゃんのレビュー・感想・評価

グリーン・ランタン(2011年製作の映画)
3.8
あまりにも評判の悪い本作
主演本人が2度と緑のコスチュームは着ないと言い放つのだから、弁護もできない
ならば僕が弁護しようかな(笑)


マーティン・キャンベル監督 2011年製作
主演ライアン・レイノルズ

今回はエクステンドカット版を鑑賞



主人公ハル・ジョーダンを演じるのはデッドプールのライアン・レイノルズ。ちょっと若いですが、相変わらずのおちゃらけキャラ。でも、デップー程弾けてないので、ちょっと物足りないかも…。

ヒロイン役のブレイク・ライブリー、僕はこの作品で初めて観ましたが、美しくカッコよくて大好きです\(^o^)/
ロスバケ早く見なくちゃ!


監督のマーティン・キャンベルってどこかで聞いたなあと思ったら、007カジノロワイヤルの監督なんですね。正統派じゃないですか!


緑のマスクはグリーンホーネットやアローにも通ずるもの。どうしてこれで隠せると思うのだろう。アメコミでは定番アイテム。まあ、日本にも仮面の忍者赤影という素晴らしい仮面コスプレがありましたが…。


これ、造形は原作にそっくりですよ。きっとファンは喜んだことでしょう。それになんと、原作にはグリーン・アローも登場する!
あのアロー、オリバーですよ。これは上がる!
それにしても、このコスチュームが受け入れならないとキツイよ~。アイデンティティの問題ですもんね。

ラストを観ると、明らかに続編を意識していましたが、残念ながらヒットしなかったので、お蔵入りですか……。



【グリーン・ランタンって何?】

「グリーン・ランタン・コア」っていうのは、世界の平和を守る宇宙警察のような組織です。宇宙を3600のセクター(地域)に分け、そこに一人ずついるんですよね。選ばれし者の命が尽きると、新たなメンバーが選ばれるのです。ハルもその一人となるんですね。

グリーン・ランタンはそれぞれパワーリングを持ち、ランタンに似たパワーバッテリーからエネルギーをチャージするんです。

グリーン・ランタンのグリーンの光は意志の光でもある。意志が強ければ強い程、大きな力を発揮する。意志の力で思ったものを具現化。

そこがちょっと子供っぽいというか、漫画的!
使う本人の思考が子供だと出てくるイメージも子供なので、物体化されるものもくだらないものが出てきます。ここが低評価の理由かなぁ!意外性があっていいんだけど…。戦い方も他のヒーローものと全く違うからね。



悪くはないんだけど、やっぱり脚本が問題だ。自己紹介的な作品だからね。上手く行けば、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーになれたのに、惜しかったなぁ!

これから観るって方は、ぜひ、エクステンドカット版で鑑賞してください。



さて、ここからはエクステンドカットのネタバレになりま~す(。・ω・。)ゞビシッ!!





オープニングで主人公ハルの子供時代のエピソードがあります。ここでハル自身の恐怖を持つ理由や友人たちとの人間関係が説明されます。これ、映画を理解する上で、非常に重要な話だと思うのだけど、劇場公開版では全部カットされています。亡くなったお父さんもいっさい出てこない。ハルのコアな部分なんだけどなぁ。

敵は恐怖を餌にして戦うのだけれど、ハルは自分の恐怖を勇気で乗り越えるんです。だから、このハルが恐怖を抱くトラウマの原因としてのエピソードはカットしてほしくなかったなぁ。


他、戦闘シーンも概ね長くなって、迫力が増しました!劇場公開版では分かりにくかったストーリーもよく分かりますよ。

確かに演出は少し間延びする部分もあるし、どこまでもアメコミなので、この雰囲気が受け入れられない人は難しいかも。