パク・チャヌク監督の、復讐三部作第一弾。
第二弾鑑賞時は、三部あるとは知らずにいたが、ここFilmarksにてフォロワー様にオススメ頂いた一本。
いやいや、これまたどうしようもない、誰もハッピーにならない作品でした。
タイトルにある憐れみは、登場人物の誰に向けたらいいものやら。
メインキャラの一人は耳が聞こえないのだが、そのせいか映画全体がなんとなく静か。
会話少なく物音だけのシーンとか、音の完全に無いシーンとかが挟まっており、その「間(ま)」が作り出す空気感が、独特な、静かな雰囲気を出していた。
それと暴力シーン。
結構エグいシーンもあるので、観るときの体調はちょっと気にしたほうが良いかも笑
箍が外れた人達による復讐の連鎖は、狂気でしかない。。
特に、娘を殺された父。
絶望的な悲しみと静かな怒りが、ビシビシと伝わってきたかと思いきや、拷問シーンでは、その怒りも悲しみも何も感じさせず、淡々とこなす。完全にイッちゃってるね。
復讐して殺すと決めた瞬間から、人格がどっかいっちゃったんだろうな。
後半は、どんな終わり方をするものかと不安になってきて、結局はオチらしいオチもなく、最後まで連鎖が止まらなかった。
うーん、胸糞!