ダイアー教授

悪魔の毒々モンスター東京へ行くのダイアー教授のレビュー・感想・評価

3.8
題:「お前の鼻をタイ焼きにし、脳ミソを刺身にしてやる」

<概要>
本作はトロマの人気シリーズ『悪魔の毒々モンスター』シリーズ第二作目です。
Toxic Avenger = 毒性ヒーロー、通称Toxie(トキシー)を“毒々(ドクドク)”とネーミングして、以後のトロマ映画の冠とした配給元、松竹映画さんには頭が下がります。

トロマと聞いてゲテモノ扱いする人もいますが『毒々モンスター』は勧善懲悪のヒーローものです!
つまり、アベンジャーズ映画なのです。
悪いやつらは懲らしめられます!但し、必要以上に残酷に凄惨に!

ストーリーは、笑いあり、涙あり、社会問題ありで、
登場人物(怪物)の葛藤と成長、愛情・友情を描いたヒューマンドラマです。
なので、エログロと汚物に耐性のある人ならスクリーンに腐ったトマトを投げずに楽しめると思います。

<思い出>
20年程前、渋谷ツタヤにトロマコーナーがあったのを憶えています。
『毒々映画』ラインナップが非常に充実しておりました。
ツタヤさんの懐の深さと映画愛を感じたものです。

<トリビア>
本作の詳細はトロマ愛溢れるトロマニアが語ってくれると思いますので、私が個人的に発見したニッチなトリビアを3つ紹介します。

1.毒々モンスターになる前のメルビン・ジャンコ青年の体重は40㎏であり、米国白人としては非常に小柄である。
主題歌に言及されている。
2.アメリカの配給はテレビドラマ『フルハウス』のロリマーである。
3.悪徳企業アポカリプス社の名前はヒロインのフィービー・レジェールさんが所属していたバンド名“the Four Nurses of the Apocalypse”に由来する。
バンド名は「ヨハネ黙示録」の四騎士に因むと思われる。