踊る猫

水の中の八月の踊る猫のレビュー・感想・評価

水の中の八月(1995年製作の映画)
3.9
リアルタイムで観たのは確か世紀末、つまりノストラダムスの大予言が流行っていた頃のことで「世界の終り」という概念が瀰漫していた時期になる。そういう空気を知っていないとこの映画はなかなか楽しめないかもしれない。オカルトというかファンタジー色の強いストーリーで、なにかに取り憑かれたかのようにシャーマン的な役割を果たす少女の役を小嶺麗奈が巧く演じているな、という印象を持つ。石井聰互/石井岳龍作品は不勉強にしてこの『水の中の八月』だけしか観ていないのだけれど、三度目の鑑賞になるのだけれどなかなか楽しめた。石井監督作品は『逆噴射家族』や『狂い咲きサンダーロード』といった激しい作品もいずれ観てみたいと思う。それにしても小嶺麗奈の愛らしいことと言ったら!
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