shino

ギルバート・グレイプのshinoのレビュー・感想・評価

ギルバート・グレイプ(1993年製作の映画)
5.0
"僕はいい人間になりたい。"

何回見ても好きだ〜
ジョニーデップの魅惑の横髪。

アメリカの田舎に暮らすグレイプ家の長男のギルバート。18歳を迎える知的障害の弟。太り過ぎて一歩も外に出られない母。しっかりものの姉と生意気な妹。家族のために小さな商店で食費を稼ぎ、弟の面倒をみる人生。
「あなたはどうなりたい?どう生きたい?」と尋ねるのは、トレーラーで全米を旅するベッキー。彼女との出会いで、自分の人生を見つめ葛藤する主人公の描写がとってもいいです。

私の中でのディカプリオのアカデミー賞はここ。レヴェナントじゃなくてここ!笑
それくらいすごい。障害を演じているという感じが1ミリもしない。

不倫してた奥様にまで、自分の息子があなたのように育つといいなと言わしめる完全にいい人なギルバート。そんなんじゃ爆発しちゃうよ!と思ったところでやっぱり爆発。でも結局家に戻るいいお兄ちゃん。

たとえ喧嘩しても何をしても、家族って切れないんですよね。それが時に何より疎ましくもあるし、何よりの支えだったりもする。

ベッキーの台詞は全部素敵でハッとさせられる魅力を持っている。ただ、カマキリの交尾の話が一番忘れらないかな…交尾の後に、メスがオスの頭を食いちぎるとかなんとか…笑
shino

shino