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八日目の蝉のmのレビュー・感想・評価

八日目の蝉(2011年製作の映画)
3.9
原作が自分の中で本当に大事な作品だったからこそ、映像化されることで薄っぺらくなってしまうのがこわかった。
でもそんな心配は必要なかった。頭の中に描いていたイメージがそのまま映画になったみたい。終盤はもう涙が止まらなかった。
このまま希和子1人で育てるのは現実的に厳しかったと思う。本当の母親に赤ちゃんの頃から育ててもらっていればもっと幸せな生活が送れていたのかもしれないとも思う。でもかおるちゃんのキラキラした笑顔見てると、もうこのままお金とか法律とかの概念が存在しない世界で2人幸せに暮らしてくれ、終わりなんて永遠に来ないでくれ、と願ってしまう。

どうかかおるちゃんには自分に起きた過去の出来事を災難だとか思って欲しくない。全てを受けいれ、愛し、強く生きていって欲しい。
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