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縞模様のパジャマの少年のmのレビュー・感想・評価

縞模様のパジャマの少年(2008年製作の映画)
5.0
最悪のラストと聞いて覚悟してはいたけれど、それでもしんどかった。
父親が自分の仕事の汚い部分を見ないふりしよう、見せないようにしようとしてきたこと、家族の異変や違和感を見ないふりしてきたことの弊害であり、悲しいけれど起こるべくして起こったことなんだと感じる。
父親も部下も、上からの圧力や「国を強くする」という大義名分にがんじがらめにされていて、もう疑問を持たずにギリギリの精神状態で淡々と任務にあたるしかなくなっているのも辛い。
差別や戦争をしてはいけないのはもちろんのこと、国民が国の政策に異を唱えられず、集団による非道徳的な行為がエスカレートし、誰もそれに疑問を抱かず止めることもできないような社会にしてはいけないなと、改めて強く思う。
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