うどん

レインマンのうどんのレビュー・感想・評価

レインマン(1988年製作の映画)
3.8
有名作だが未見なことに気づき、鑑賞。

レインマンとメインマン

宙にぶら下がる高級車、その下に立つ若かりしのトムから始まるオープニングに興奮!ただ、今作のトムも、先日見た「ザ・エージェント」同様に自分勝手な人間で、うーーん。
そんなトムが父の死をきっかけに、自閉症の兄の存在を突然知って、父の遺産300万ドルを兄だけがもらうことに納得がいかず、まさかの誘拐!しかも、兄に怒鳴ってばかりで、周囲に対しても態度がひどい。

この調子で最後まで見れるかな?、と不安になった。が、題名の「レインマン」の本当の意味、兄の過去がわかったところで、悲しくなりつつも、トムの心が変化してきた様子に見入った。自分勝手なトムではあるが、旅の当初から兄のルーティンを崩さないように、食事やテレビに気を遣っていて、この「レインマン」のシーンの後はほっこりと楽しめた。
最初から最後にまで至るトムの態度や表情の変化、兄レイモンドとの関係性の変化、たどり着いた結論…良かった。

終始、ダスティン・ホフマンの演技がすごくて、最後までレイモンドらしくて、クスリとした。彼の名演あってこその作品。ラストのこの後の2人を想像しながら、エンドロールの写真に最後までほっこりさせられる作品だった。
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