この時代の邦画に見られる定点カメラや望遠レンズを効果的に使用し、出来上がったのがこのジャケ。
※22年10月2日 追記:ジャケ変わっとる!!
画面奥から全力で駆けてくる山崎努をスローモーションで映し出す才能破壊力たるや!!
その後に繰り広げられる八つ墓村での惨殺シーンに、落ち武者の悲劇など、今の邦画では絶対に見られない演出や残酷描写が満載な一本。
角川(『犬神家の一族』)及び、東宝製作の金田一シリーズのヒットに便乗した
松竹が、『砂の器』陣営で製作したのが本作。
しかし、そこは差別化を図るため、舞台を現代、金田一が寅さんの渥美清など、東宝版との変更点が多々あるが、1番異なるのは作品をオカルト映画に仕立てている点である。
序盤の空港でのガチの(?)心霊映像から、クライマックスの鬼ごっこ、怒涛のあり得ないラストまで、有無を言わせぬ映像でねじ伏せる力技に感服するしかない。
本作後、『幻の湖』で監督デビューした橋本忍だが、その内容は祟りにあって気が触れたものとしか思えないものらしい…。
気になる…。