シンドラーのリストのJのネタバレレビュー・内容・結末

何回も観るような中毒性のある映画ではないけど、映画好きも映画好きでない人も死ぬまでに一度は観るべき映画。個人的に人類の遺産として残しても良いぐらいの作品やと感じてる。

制作年は意外と近年やのに、白黒やインターミッション等々、時代錯誤な要素がたくさん使われてるから昔の映画やと錯覚してしまう。

ストーリー展開の勢いが終始すごい。無駄なくトントン進んでいくからついて行くのに少し大変やけど、しっかりその展開スピードで話がまとまって語られるから充分内容を理解できる。しかも、上映時間が長いのに内容のおかげで飽きない。

これは誰がなんと言おうと英雄やね。1人の命を救うだけでも凄いのに、何千人も救ったオスカー・シンドラーは英雄中の英雄。しかも最後の最後でまだ命を救おうとしてたのが泣ける。カッコ良すぎる。全人類が見習うべき人間やね。

何もかもがリアリティあって心が痛い。"戦場のピアニスト"もなかなか凄い映画やと思ってたけど、この作品はそれ以上に迫害をしっかり描いてる。特に、大人が裸になって選別されるシーン以降からは絶句並みの衝撃的な映像ばかりやった。同じ地球とは思えない。恐ろしすぎる。現時点でユダヤ人迫害に関して一番細かく学び知れた作品。

これだけユダヤ人の人数多いのに暴動が起きないのはもう色々物語ってるね。もしかしたら一つや二つは暴動が起きてたかもしれないけど、一回も目にしたことも耳にしたこともない。それだけナチスドイツの迫害のレベルが異常やったんやろうなぁ。

最後のお別れのシーンが想像以上に感動するし悲しい。シンドラーとユダヤ人の信頼関係の高さが伺えるシーンやね。良い人間が悪い目に遭うのは誰が見ても辛い。オスカー・シンドラーはいつまでも語り継がれるべき。

この作品のリーアムニーソンはいつも以上にイケメン。しかも役柄もかっこいいからよりカッコよく見える。最後のシンドラー本人の墓前の立ち姿もオーラが凄かった。