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素晴らしき哉、人生!のJのネタバレレビュー・内容・結末

素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

想像してた10倍面白い作品。確かにこれは傑作。正直、鑑賞前は白黒やし制作年も古いからあんまり期待してなかったけど、結構満足できる映画やった。長年愛されてる理由が分かった気がする。

この制作年にしてはまさかのSF要素を含んだ内容やったね。しかも意外と良いバランスでストーリーとマッチしてた。何より、人生には辛いこともあると描くことでリアリティが出てファンタジーになり過ぎないようにしたのが見事やった。

終盤の30分はかなり面白く、とても心が温まる内容やった。その部分に関しては80年代90年代の作品に引けを取らないぐらいの出来やと感じる。ただ、それに対して前振りが少し長かったかな。生きるのが辛いという描写を描いたことで終盤の面白さが際立ってたけど、もう少し短くても良かったかも。

まさしく作品名通り。本当に人生は素晴らしいって観てて感じた。第三者でも感動したのに、これが一人称で起きたらもっと実感湧きそう。どれだけ味っ気ない人生でも、どれだけ辛く苦しい人生でも、自分の存在を大切にすればいつか報われて幸せがやって来ると感じさせる作品やった。

自分のやりことがあっても、街のため家族のために人生を犠牲にしてるジョージが少し不便に思ってしまった。結局、夢の世界旅行も妻との新婚旅行も行けずじまいやし。やからこそ最後の最後で一気に報われて本当に良かった。今まで積んできた徳がやっと返ってきた瞬間やったね。周りの人から愛されるってこーゆうことなんやろうなぁ。

「友あるものは敗残者ではない」ってかなり良い言葉。たくさんの人に響くんじゃないかな。クラレンスも他の天使たちに抜けてるって言われてて少し不安やったけど、しっかりジョージを救ったから良かった。
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