アバウト・タイム 愛おしい時間についてのJのネタバレレビュー・内容・結末

どんな映画よりも「自分の人生をいかに大切に生きるか」について考えさせられる素晴らしい作品。今まで観た映画の中で一番ってわけではないけど、これから生きていく上で常に心の中であり続ける作品になると思う。今から真っ当に生きて死ぬまでにこの作品を何回も観たくなるし何回も観るやろうな。それだけ印象強く、人生観に影響を与えるであろう作品やった。

この作品は結構昔から知ってて、ずっと観たいなぁって思うあまり期待しすぎてたけど、しっかりその上がりすぎた期待を越えてくれた。

例え最高に人生を楽しんでる人でも、「あの時の後悔が今も心に残ってる」「あの時に戻ってやり直したい」って誰もが思ったことあるはず。そんな想いを描いたストーリーやから誰もが共感できるんじゃないかな。

ベースがリアリティのある日常的な物語やからこそ、タイムトラベルというSF要素の異質な設定がさらに魅力的に見えてしまう。可能性なんて限りなく0に近いのに、どうしても"もしかしたら"って思ってしまう。それぐらいロマン溢れる設定。その上、作品の雰囲気が全体的に穏やかで心豊かになった。SFラブコメのジャンルなら最上位。

メアリーとの出会いは、やっぱり一番始めが素晴らしく良い。完璧な出会いやったのにもったいないと思ってしまった。あの瞬間はロマンチックすぎる。

最後の父親との会話と海辺の散歩はどのシーンよりも心に響いた。2人にとって何よりも価値のある時間やったと思う。タイムスリップすればいつでも会えるのに、会えばティムの幸せな時間軸が狂う可能性があるからもう会えないというトレードオフが辛いし悲しいね。2人にはもっと一緒にいて欲しかったな。