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エイリアンのJのネタバレレビュー・内容・結末

エイリアン(1979年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

2087年。資源を積んで地球に帰還するノストロモ号は、とある惑星で正体不明の地球外生命体に遭遇。乗組員1人が襲われたが、なんとか船に帰還し一命を取り留める。その後、その乗組員の体内に寄生したエイリアンは腹を食い破って船内を逃走。他の乗組員たちが次々にエイリアンの餌食になっていくことに…。



古典的SFホラーの金字塔。この作品が1979年の作品ってことに驚き。ツッコミどころはいくつかあるけど、この時代にしてはクオリティが高い。これは評価されて当然の作品。リドリー・スコット凄い。

一切地球が出てこない宇宙空間というSFの世界観に、モンスターによるホラー要素を持ってくる発想が画期的で良かった。宇宙船という逃げ場のない限られた空間の中で逃げ回るドキドキハラハラは見応えたっぷり。

想像以上に無駄がなくスッキリしてるストーリー構成。未知の星に立ち寄る→変な生物を宇宙船に持ち帰る→それが暴走して宇宙船の中で見失う→仲間が一人一人死んでいく→残りの1人になる→そいつを殺したと思って安心して帰還→まだ死んでおらず最後の対峙。今となっては典型的やけど、それでもモンスターパニックではこの展開がありきの面白さやから既視感による退屈は無かったかな。

エイリアンたちの形状や劇中のセット・小道具の技術が凄すぎる。79年の作品とは思えない。特に、船のセットが異常。90年代後半の作品って言われても違和感ないぐらい。莫大なお金がかかってそう。

あんまりエイリアン出てこなかったけど、それが逆に緊張感を増幅させてた。出てくるシーンにより集中するからかなり見応えあった。

戦犯を繰り返す科学者のアッシュ、まさかのロボットやったとは。観てて衝撃やった。そして、直後のアッシュ破壊シーンでの映像表現力よ。このロボットの繊細な作りが凄すぎて、それなりにリアリティあるシーンになってた。

乗組員の危機管理の無さは最大のツッコミポイントやね(笑)。宇宙と未知の生物を完全に舐めてる(笑)。しかも、マザーってAIやのに大して仕事してなかったなぁ(笑)。あと、火炎放射器はなんやったんやろう。エイリアンに当てたシーンがなかったから、特に必要性もなさそう。せっかく作って、終始持ち歩いてたのに…。

前半のエイリアンの卵を見つけた母船、どこかで見たことあると思ったら「プロメテウス」か。そう言えばシリーズとして繋がってたね。今作とどの部分で繋がってたのか、あんまり覚えてないからもう一回観たい。
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