野

夜と霧の野のレビュー・感想・評価

夜と霧(1955年製作の映画)
3.5
2時間ほどのストーリーのある映画だと思っていたが、30分ほどのドキュメンタリーだった。
主に、強制収容所で行われたこと、その記録写真、映像が流されるというような構成。
死体の山、並べられた生首、裸の人間たちなどが映される、人間を当たり前のようにものとして扱っている、罪悪感は麻痺している。人間の残酷な可能性を見た。
そこで働く親衛隊たちに強制収容所での行為の責任を問うたところ、言われたことをやっただけだ。責任はない、という。全体主義者たちの罪は誰が背負うのか。
「現代の私たちはこのナチスの行いを、ある地点での、一時的な歴史に過ぎないと考える。」
野