野

ブルーベルベットの野のレビュー・感想・評価

ブルーベルベット(1986年製作の映画)
4.0
主人公が野原に切断された耳が落ちているのを見つけ、その謎を追っていく物語。
エロ、暴力、サスペンス
デヴィッドリンチは難解なものだと思っていたけど、エロとグロを除けば月9でもいけそう。それぐらい親しみやすい。
お気に入りのシーンは、主人公が歌手の家に忍び込んだ時、音を立ててしまい歌手に怪しまれ包丁を向けられる。主人公は跪き裸にさせられる。そして歌手は包丁を主人公に向けながらフェラをする、死の恐怖とエロで独特な感触を醸し出していた。
他には、主人公がフランクという悪党に車で連れ去られた、主人公は訳あってフランクを殴った。激情したフランクは主人公をおろし、仲間に羽交い締めにさせる。フランクは口紅を乱雑に塗り、主人公にキスする、踊る女がモンタージュされる、優しいメロディが流れる、フランクは激情していきなり殴り始める。デペイズマンだ。
フランクがとにかく変態、酸素マスクで息を吸い、青いベルベットの生地を口に含みながら、女性器に向かって苦しそうにママ〜、と嗚咽する。なんて倒錯的な歪んだエロス。体内回帰願望か、はたまた、青いベルベットに固執した思い出があるのか、とにかく変態。
野