"アウシュヴィッツ強制収容所の映像を初めて公にし、ナチスドイツの非人道的な所業を暴いて世界に大きな驚きと衝撃をもたらした作品。"
ついに観た。
いつか観なくてはと思っていたけど、やっと。
ヴィクトール・E・フランクル著の『夜と霧』は読んだけど、同タイトルのこちらは初鑑賞でした
※ちなみに小説と映画は別物です
ホロコーストを扱った作品は沢山あるけど、やっぱり実際の映像・画像を映し出す本作は、他のどの作品とも比較できないほどに重く、息苦しい……
解放後、カポも将校も言う
"命令に従っただけだ、責任はない"
では責任は誰にあるのか?
『否定と肯定』を観たとき、初めて"ホロコースト否認論"なんてものが存在することを知ったけど、
実際にアウシュヴィッツを訪れ、ガス室の跡地、移送貨車、線路跡、死の壁、、、
そして夥しい数の遺品(靴、眼鏡、毛髪まで…)をこの目で見て、その恐ろしい空気を肌で感じた自分にとっては、あまりに信じ難い主張だった…
本作もそうだけど、これだけの確固たる証拠があるのに、、
以下の本作の最後の言葉
"信じる人あるいは信じない人
廃墟の下に死んだ怪物を見つめる我々は
遠ざかる映像の前で希望が回復した振りをする
ある国のある時期における
特別な話と言い聞かせ
消えやらぬ悲鳴に耳を貸さぬ我々がいる"
これを心に留めなくてはならない