円柱野郎

メリー・ポピンズの円柱野郎のネタバレレビュー・内容・結末

メリー・ポピンズ(1964年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

魔法の様なことが出来るナニーのメリー・ポピンズと、子供たちとの交流を描いたディズニーのミュージカル作品。

雲に乗ったり絵の中に入ったりという、子供にとっての夢の世界を実現してくれるメリー・ポピンズ。
アニメとの合成が印象に残るけど、かなりの部分で実写による特殊効果も効果的に使ってるね。
フワフワと人が浮かぶという表現がよくできていると思った。
童心に帰って観れば、あのように宙に浮かんでみたいという気持ちを具現化してくれているわけで、実に夢のある描写だと思う。
一方で銀行システムの話であったり、鳩に餌をやる老婆の話であったり、どこかしら社会風刺めいたものもある。
単純に明るく楽しいファンタジーでないのがイギリス的という感じなのかな。

メリー役のジュリー・アンドリュースは安心して観られるが、バート役のディック・ヴァン・ダイクも歌って踊って楽しげな活躍ですな。
エンタメ指向の煙突掃除のダンスはまるでMGMミュージカルの様、というかこれはワザとやってるよね?w
前半の絵の中の描写の様に、ディズニーならではの部分が後半には薄くなってしまった気もするけど、50年前にこのように夢を見せた作品という面で名作として残る映画というのは分かる。
そして音楽面でも「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」と「チム・チム・チェリー」は耳に残る名曲。
円柱野郎

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