たけちゃん

スタア誕生のたけちゃんのレビュー・感想・評価

スタア誕生(1954年製作の映画)
4.5
人にないその"何か"がスタアを作る!


ジョージ・キューカー監督 1954年製作
主演ジュディ・ガーランド、ジェームズ・メイソン


「アリー/スター誕生」に向けて、予習継続中\(^o^)/
今日はジュディ・ガーランドの「スタア誕生」
「アリー/スター誕生」が4度目のリメイクだというのは知っていましたが、バーバラ版以外は観てなかったんですよね~。なので、このジュディ・ガーランド版も初鑑賞。
実は予習で観るつもりは無かったんだけど、僕のフォロワーさんにミュージカルに詳しい方がいて、今作を絶賛していましたから観ることにしました( •̀ω•́ )و✧アリガトウ、ポチリマシタ


この映画、めちゃめちゃ面白かったですねぇ。
ミュージカル映画として実によく出来ていた。
特に、ジュディ、素晴らしいですね( ˘ ˘ )ウンウン
「オズの魔法使い」から15年ですか。
この時、32歳でした。
初登場の「Gotta Have Me Go With You」のシーンから目が釘付けです!

でも、実はこの頃のジュディ・ガーランドは落ち目で、映画も4年ぶりの主演でした。若くして結婚しましたが、生活は乱れ、離婚、再婚を繰り返します。遅刻や欠勤も続き、病院で療養も受けました。そんな彼女を再び輝かせたのは、監督のジョージ・キューカーです。
「スタア誕生」は観てませんでしたが、この後はオードリー・ヘップバーンで「マイ・フェア・レディ」を撮るんですもんね。うん、信頼出来る!

しかし、ジュディは今作でアカデミー賞が取れず、生活の乱れが再び出て、この後さらにどん底に。彼女こそが今作のノーマン・ベインかという人生ですよね。それがあるから、余計に心に沁みてきます( ˘ ˘ )ウンウン
最後は今作から15年後の1969年、47歳でこの世を去りました( ᵕ_ᵕ̩̩ )


バーブラ版は音楽の世界が主人公で、彼女のエスターは歌手として成功するまでのストーリーでしたが、ジュディ版は銀幕のスターです。でも、そこはジュディ・ガーランドですからミュージカルスターとして登場します。チャリティーコンサートでの最初のシーンから上手くて素敵でしたよね。めちゃんこ惹き付けられました。
でも、実力はあってもチャンスに恵まれない。
「The Man That Got Away」なんかは文句なしに素晴らしいですよね~。なんで売れてない?って感じ。
そんなエスターをジュディは好演していました。
特に、彼女がスターになるきっかけとなる劇中歌「Born In a Trunk」は、まるで彼女の人生そのものでしたよね。

一方、落ちぶれていくスター役ノーマン・ベインは最初の登場からサイテーでしたね。俳優としての自分の人生や環境に嫌気がさして自暴自棄になっていたノーマン。そんな時にエスターに出会うんです。
俳優としてなぜ彼がそれほどのスターだったのかは映画を観ても分かりませんでしたが、業界や演劇については真贋が見抜けたのですね。実は彼こそがエスターの才能を1番理解していたんですから。


そんなノーマンは、自分の力を上手く利用してエスターを売り出したいと画策します。このあたりの彼はとてもいい人でした(^-^)。特に、キャストに欠員が出た映画にエスターを抜擢するため、こっそり歌を聴かせるシーンなどは、ノーマンやるなぁと思いましたよ( ˘ ˘ )ウンウン

そんなこともあり、最初のイメージとは違い、観ている僕らもノーマンのことが少しずつ好きになってくるんです。
ところが、エスターがスターになるにつれて落ちぶれていくノーマン。それでも、エスターを愛する気持ちが変わらないノーマン。ただ、彼が自分の心の弱さに負けていくのを見ているのが辛い(>_<)

ラストシーンは切なかったなぁ(>_<)
でも、ノーマンの心を無にしないために、前に進む!
その決意が見事に表現された素晴らしいラストでした。



見どころは、やっぱりジュディ・ガーランドの数々のミュージカルシーン。個人的には練習中の映画の楽曲「Someone At Last」を自宅でノーマンに披露するシーン。もう、サイコーでしたね( •̀ω•́ )و✧
そして、映画撮影シーンでの「Lose That Long Face」は楽しいなぁ。ミュージカルスターとしてのジュディ・ガーランドの魅力に溢れていましたね( ˘ ˘ )ウンウン
タップダンスも見事で、改めて素晴らしいアクターだと再認識しましたよ。
観てない方は、ぜひ、手に取って!
めっちゃおすすめします( ̄^ ̄)ゞ