あきらむ

クヒオ大佐のあきらむのレビュー・感想・評価

クヒオ大佐(2009年製作の映画)
3.6
嘘をつき続けると自分でも嘘か本当か曖昧になって、自己嫌悪と自己肯定の間でぐずぐすになる。実在した結婚詐欺師をネタにした映画らしく、明らかに日本人なのにクヒオ大佐という設定も面白いが、常に笑顔のような堺が演じていることもあって滑稽さより闇の深さが目立ち、暗くなった。
新井浩文や安藤サクラ、そして児島が庶民的な雰囲気を醸してて良かった。
自己演出をあそこまで自信を持ってやれるのはひとつの病的な才能である。