あきらむ

シン・エヴァンゲリオン劇場版のあきらむのレビュー・感想・評価

3.9
エヴァ完結な話。

設定や思いを詰め込みすぎて打ち切り漫画見たくなってないですか?という勢いがあった。小分けにしてあと3回分くらいにもなったのでは?と思うほどの情報量。しかしだらだら描いてももう仕方がないのか?丸く納まったには納まったが.......。

エヴァがもう、ほとんどメカで、生物感があまりなかった。庵野はロボットを描きたいんだな、と思っていたらニュースでエヴァはロボットアニメだと庵野が発言していて納得した。マリさんがかっこいいから華があっていいんだけども。

作画をどの人物に焦点を当てるかによってかなり変えている。表情が歪んでたり煌めいたりして、別のアニメかな?と思うくらい揺らめく作画だった。
怒涛の後半戦でその場面が断片的に繰り返されるんだけども、戦闘はいいからそこをもっと詳しく見たかった。

アスカがシンジに喧嘩(物理)を売る場面の画面の揺れ方が素晴らしい。アスカとシンジの喧嘩といえば旧劇にもあり、あの首絞めを上回る素晴らしい馬乗り。無限に再生したい。

旧劇から新劇までのありとあらゆる場面がモチーフとなって、デジャブな台詞と景色が沢山出てくるので、感傷に浸れる。