このレビューはネタバレを含みます
20世紀初頭の英国を舞台に、ある発明家一家とチキ・チキ・バン・バン号の夢の冒険を描いたミュージカル作品。
“チキ・チキ・バン・バン”ってエンジンとバックファイアの音のことだったんか。
シャーマン兄弟によるキャッチーなテーマ曲がとても有名な作品だけど、内容はあまり知らないまま観始めたら想像以上に童話だった。
というか、原作者がまさか(「007」シリーズの)イアン・フレミングだったとは!
確かにガジェットの面白さなどで話を構成していくところなどは「007」に通じるものがあるな。
水の上を走ったり空を飛んだり射出装置まである車…こりゃボンドカーだわw
全体的な話は行き当たりばったり感が強い気はする。
とはいえ、特に後半は主人公が子供たちに聞かせている空想の世界という体裁なので、まあそこは童話っぽさというか漫画チックな演出も味の一部かなと割り切って観てました。
ビックリ箱や人形に扮装するあたりは完全に童話のそれだし、子供捕獲人は…「言うこと聞かないとさらわれちゃうぞ」という万国共通なやつかな。
それでもやはりテーマ曲のワクワク感は良い感じで耳に残る、前半にある「ミー・オー・バンブー」はダンスシーンにキレがあって大人目線でも楽しい部分はあるね。
尺として2時間半弱の作品だけど、途中でインターミッションがあるのは時代を感じる。