みりお

JAWS/ジョーズ2のみりおのレビュー・感想・評価

JAWS/ジョーズ2(1978年製作の映画)
2.9
サメ欲求が止まらない〜♫
ということで、ジョーズ2を鑑賞。
サメ映画という新ジャンルを創っておきながら、続編の監督はあっけなく辞退するというスピルバーグらしさに、まずは敬意を評します✨


【ストーリー】

前作から3年後のアミティ。鮫との戦いの末に沈没したオルカ号を探索していたダイバーが謎の失踪を遂げたことを皮切りに、不審な事件が相次ぐ。マーティン・ブロディ署長(ロイ・シャイダー)は、失踪事件が再び現れたホオジロザメによるものだと地元の政治家に説明するが、意見は受け入れられず、警察署を解雇される。一方、ブロディの息子マイクとその友人たちは、ブロディの制止を無視してヨットで沖へ出る。そこにとうとう巨大なホオジロザメが姿を現した。大事な息子を守るため、ブロディ署長とサメの闘いが再度始まる。



ということで跡を継いだのは、ジュノー・シュウォークというフランス人監督さん。
プレッシャーもあったんじゃないかと思うが、結論から言うと素晴らしい!!
前作の世界観や、懲りない人間の性を描くことで続編としてしっかり成り立っているし、その上で人間ドラマが深みを増している!
4年前、アミティ島内の人間としてはたった一人サメと対峙し、その恐怖を知るブロディ署長。
だからこそサメに神経質になりすぎ、孤立してしまう様やその苦悩などが丁寧に描かれていて、つい共感してしまう。
ブロディ署長が、一人肩を落として砂浜で銃弾を拾い集めるシーン、息子の行動にはぐっときたなぁ😭✨

それにしてもアミティ島の人たち、楽観的すぎじゃない?
たった4年前、何人もの人が犠牲になってるのに、サメの見張り台から必死に海を監視するブロディ署長への目線が冷たいこと冷たいこと。
怖いねぇ〜まさしく平和ボケと、飽くなき商業魂。
必ず身の破滅を招くのになぁ〜💦
でもそんな盛者必衰、因果応報を描いている点も深みの理由の一つ。

ただサメの描写はちょっとだけ弱いかなぁ〜
サメがどこから来るか…
水の中のサメの視点が人間にぐんぐん近づいて…
という、スピルバーグが追求したハラハラ感はかなり弱い。
終盤、若者たちがヨットの上でサメと対峙するシーンだけはなかなかハラハラ感があったかな。

と、細かい注文はつけたものの、充分楽しめるサメ映画でした✨
みりお

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