クーリンチェ少年殺人事件を鑑賞したのでこちらも鑑賞
都市生活者たちが微妙な心理バランスを保って暮らしていたところに、ちょっとした出来事がどんどん波及していく様子を見事に描いたサスペンス
大変お見事な映画でした…
エドワード・ヤン監督ならではですが、画の美しさが圧倒的
撮影については執拗とも言えるこだわりをド素人のワタシでもビシビシ感じるぐらい、画になるシーンしかない
中盤の暗室のシーンは一連のカット全部が芸術的で圧巻ですね
ラストはとことん追い詰められた夫が狂気に当てられて、予想通りの惨劇に行き着く…かと思いきや、更に引っくり返される この展開は見事すぎて完全にしてやられました
と同時に、仕事しかなかった(仕事にも見捨てられますが)平凡な夫が行き着いた先ってのがこれか…と悲しい気持ちにもなりました