広島カップ

パーフェクト・センスの広島カップのレビュー・感想・評価

パーフェクト・センス(2011年製作の映画)
2.6
鼻、耳、目それぞれの司る感覚と映画の関わりの話。

鼻すなわち嗅覚は未だに映画の中では未発達な領域。
匂いが出てくる映画というのも試みとしてはなされていますが現実的ではなく映像の中での匂いの表現には苦労しますが、別に実際に匂わなくても映画が成立しなくなるわけではないので映画文化とは遠い感覚です。
物語の始めに主人公達の嗅覚が失われてもそれほど影響はない静かな物語の立ちあがり。

耳すなわち聴覚は映画文化の中では非常に重要なパートを占めます。
セリフはもとより音楽も映画とは切っても切れない関係です。
本作の中でも登場人物達が音が聴こえなくなってしまってからはサイレント作品のようになってしまいましたがちゃんと映画として成立します。

目すなわち視覚はそれがなくては映画は成立しない感覚。
本作でも登場人物達が目が見えなくなってしまって映画の終了です。

手足口病がその順番に病状が出るかは知りませんが、鼻耳目病でないと映画として成立しない内容でした。
耳鼻目病でも成立はしそうですが、鼻の部分で中弛みになりそうでかなりややこしくなりそうです。
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