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悪霊島のkazu1961のレビュー・感想・評価

悪霊島(1981年製作の映画)
3.4
▪️JP Title :「悪霊島」
Original : ※※※
▪️First Release Year : 1981
▪️JP Release Date : 1981/10/03
▪️Production Country : 日本
🏆Main Awards :※※※
▪️Appreciation Record : 2020-691 再鑑賞
🕰Running Time : 131分
▪️Director : 篠田正浩
▪️Writer : 清水邦夫
▪️MusicD : 湯浅譲二
▪️Cast : 鹿賀丈史、室田日出男、古尾谷雅人、岸本加世子、石橋蓮司、岩下志麻、佐分利信、伊丹十三
▪️Review
キャッチコピーは「鵺の鳴く夜は恐ろしい。。。」でしたね。原作は横溝正史の遺作ということもあって、集大成のような素晴らしい作品でした。『獄門島』×『八つ墓村』のバージョンアップのような感じですね。
ところが映画化によって残念部分が二つ。一つ目は、脚本・演出の問題なのか、映画の中盤部分で犯人とその殺人の動機がほぼ分かってしまうこと。これは横溝正史の作品を楽しむ上では致命的ですよね。
そして二つ目は角川か篠田正浩監督の意図なのか、戦後の高度経済成長とともに失われてゆく日本の伝統文化の対比を演出するために、ビートルズの「レット・イット・ビー」「ゲット・バック」を使用したり、古尾谷雅人の役をヒッピーにしたりして、横溝正史の世界観をなくしてしまいかねない演出を行っていること。ほんと原作が良いだけに残念です。(ビートルズの楽曲は著作権の問題で今はカバーの楽曲に変わってしまってます(笑))
その一方で、佐分利信や岩下志麻、岸本加世子らの演技は見応えがあり、特に岩下志麻の狂気と妖艶な演技には目を奪われます。ラスト15分は画面に引き摺り込まれました。個人的には加賀丈史の金田一耕助のアフロヘアが気になって仕方なく、あまり好きになれませんでした。。。

物語は。。。
金田一耕助(加賀丈史)は、アメリカで億万長者になった越智竜平(伊丹十三)の依頼で岡山へ赴きますが、その尋ね人が怪死したことを知り、真相を究明すべく刑部島に渡ります。そこはつい先ごろ、ある男が「鵺の泣く夜には気をつけろ」と謎めいた言葉を遺して死去していた島でもありました。そこで彼は、美しい巴御寮人(岩下志麻)やその娘で双子の姉妹・真帆と片穂(岸本加代子・二役)に出会います。やがて島で連続殺人事件が勃発していくのですが。。。

本作完成直後に横溝正史が逝去したことによって、結果的にこの弔報が逆に集客に大きく寄与しました。

▪️Overview
瀬戸内海のある島を舞台に起る、連続殺人事件を追う金田一耕肋の活躍を描く。横溝正史の同名の小説の映画化で、脚本は「幸福号出帆」の清水邦夫、監督は「夜叉ヶ池」の篠田正浩、撮影も同作の宮川一夫がそれぞれ担当。(引用:映画. com)
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