観た回数:1回
直近の鑑賞:DVD(20.05.29)
---
"なぜ日本人はRとLが苦手なの?"
"わざとさ、ふざけてるんだ。
間違った発音で楽しみたいのさ"
ええ…笑
ずっと観たかった作品の1つ。ようやく観れました。
【STORY】
CM撮影で来日した俳優ボブ。
仕事で来日した夫ジョンに放置されている妻シャーロット。
英語がほぼ通じない日本で2人が育んだ、不思議な関係を描く。
【人に囲まれた孤独】
"Lost in Translation" 、綺麗過ぎるタイトルにまず脱帽です…。
"通訳を介さないと意思疎通できない、人に囲まれても迷子になっている外国人" という意味だけで最初考えていました。
それだけでも綺麗で分かりやすいタイトルだと思いますが、
更に "Translation" の意味を考えると、「移行」的な意味もあり、"過ぎる時間の中で移ろいゆく彼らの心・精神状態" も表しているんですよねきっと…。
題名だけで本当に最高です。これをそのままカタカナ邦題にしてくれた方にも感謝したいですね!!
言葉も身も憂鬱な灰色の空間に閉じ込められた孤独感は物凄いですね。
渋谷のスクランブル交差点は、「人がたくさんいるのに2人きりの世界」という感覚が伝わってきて鳥肌が立ちました。
【日本人目線を捨てきれない笑】
日本人目線を捨てて観たい作品ですし、なるべく捨てるよう努力したのですが、それでも捨てきれはしませんね…笑
外国人からどう見えてるのか正確には分かりようがありませんが、とりあえずゲーセンのシーンなどはいたたまれない恥ずかしさがありました。笑
【ほか】
●"みんなに拒食症だって思われるけど、本当はたくさん食べてるの!ジャンクフードもだいすき!ただ代謝がいいだけ!
あ、こないだ腸内洗浄やったの!すごかったわ!!"
やっぱりどこの国も "マウント女子" っていて、しかも同じようなこと言うんですね…笑
●エレベータが閉まると鏡になっているシーン、すごく良かったです。
●メイキングでビル・マーレイが覚えた日本語を嬉しそうに使ってましたが、その言葉が「誰に向かってもの言ってんだよ、ブタ!」でめちゃくちゃ笑いました。