記録。
「君たちに求めるのは、感動」

『カルト』の白石晃士監督による和製スプラッタームービー。

「UNRATED VERSION」なるセル版DVDはもっと凄いのだろうか？イギリスで上映禁止になったのはそちらの内容らしいが、少なくとも僕が鑑賞したレンタル版DVDの内容は口ほどにも無い。

初デート中に拉致されたカップルが謎の拷問男に拉致され、ひたすらに凄惨な痛めつけを受ける、それだけ。ストーリー性などほぼ皆無で、残虐描写に全振りした内容、ではあるのだけど…。

前述したように口ほどにも無いんですよ。これ2009年公開の作品なんだけど、例えば『ホステル』や『ハチェット』なんかが海の向こうで制作されたのが本作の数年前。確かに日本製スプラッター自体珍しいってのはあるんだけど、後発の、しかもこんなタイトルを冠した作品にしては子供騙しも甚だしい。

基本的にジャストな残虐描写がカメラに収められることはなく、デカめの効果音と事後の描写で誤魔化すセコいスタイル。そしてこの効果音が非常にわざとらしくて鼻につく。これではあらぬ方向に目の肥えたフリークの心は動かせないのではないでしょうか。

残念ながら、メインの客層に全然アピールできてないと言う点で存在意義が怪しい誰得作品、というのが個人的な印象でした。観れない程の内容ではないとは思うんですが…。

あ、免疫の無い方には充分刺激的な内容だと思われることは付け加えておきます。

最後のシーンはまぁ好きです笑笑。だけど、スプラッターにしては物足りなさを感じました。。。

簡単な内容は、会社の同僚で思いを寄せ合う和男とアキは初めてのデートを楽しんでいたが、突然何者かに拉致され、目が覚めると見知らぬ地下室にいた。手足を拘束され完全に監禁された2人は、「2人の愛に感動できれば解放する」と話す謎の医師と見られる男に数々の恥辱と虐待を受ける。。。というような内容でした。

少し前からこの作品が気になっていて、改めて作品情報を見たら白石監督だったので観ようと思い借りました！それに最近こういうスプラッターっぽい映画観てないなと思い、刺激を求め観ました笑。

初デートのカップルがとか設定はあるけど、内容は全くと言っていいほど皆無です笑。物語が進むにつれてスプラッターがあったり、救出するようなシーンがあったり、またスプラッターに入ったりとちょっと混乱しました笑。

邦画では珍しいけどグロめなスプラッターでしたが、洋画でも『ホステル』とか『テリファー』とかスプラッター全振り映画でも面白い作品はあるけど、今回はそれほどでしたね。。。

グロ描写は終始ありますが、細かい所は見せず音で誤魔化すような少しセコイやり方をしてます笑。まぁグロ耐性がないとキツイかもしれませんが、ある程度のグロ描写大丈夫な方でしたらそんなに良い！とはならないかなと思います。僕はあんまりでしたね。。。

ただ最後の首カットからのシーンはちょっと映画らしさがあって面白かったかなと思います笑。

• #2021年鑑賞［yuu］

「コワすぎ！」シリーズの白石晃士監督が作り上げた究極の愛の物語。
R18指定作品で、アンレイテッドバージョンはその残虐すぎる内容からイギリスでは販売が禁止されている。

デート中の男女が突然男にハンマーで殴られ拉致される。
男は2人を監禁し、肉体的・精神的に拷問を与え続ける。
2人が解放される条件、それは真実の愛で男を感動させることだった.....

多くの白石監督作品のような笑いを誘うシーンは極端に少なく、正常な人間ならひたすら嫌悪感を持つような拷問映像が続きます。
しかも無駄なストーリーは気持ち良いほどカットされており、スタートからものの数分で拷問開始とテンポも非常に良く、気付いたらラストシーンになっていました。

少し残念だったのが、グロシーンの描写のアップが少なかったこと。
特に眼球串刺しシーンはハッキリと見せて欲しかったですね。
ギニーピッグシリーズやムカデ人間などでグロ描写を見慣れてしまっている方には少し物足りないかもしれません。

終盤に待ち受ける究極の選択。
私だったら間違いなく拒否します。
あなただったらどうしますか？

蛇足ですが、白石作品ではお馴染みの工藤Dこと大迫茂生が大活躍するこの作品。
「コワすぎ！」シリーズのファンの方にも大迫茂生の演技の幅を観ることができるのでオススメです。