kazu1961

危険な場所でのkazu1961のレビュー・感想・評価

危険な場所で(1951年製作の映画)
3.9
🔸Film Diary————————————————-
▪️本年鑑賞数 :2021-504 再鑑賞
▪️#死ぬまでに観たい映画1001本 ※※※/1001

🖋凄いプロット構成ですね。前半20分がプロローグ、じっくりと刑事の仕事の不条理と孤独を浮き彫りにして、そして後半の本題、盲目の女性との出逢いと再生。。。ノワール調の刑事ドラマとメロドラマを2本いっぺんに観たような作品です。

🖋本作、ヌーヴェルヴァーグ以降の作家に多大な影響を与えたニコラス・レイの名作です。このレイの演出が素晴らしく、前半の夜の都会のシーンは救いようがないほど暗く、人物の表情もあまり捉えられません。反して後半部分は、雪景色の明るさ、人物のクローズアップも多用して、明るささえ感じます。まさに主人公の心の中を描いたような素晴らしい描写です。

🖋また、後半のメインドラマ部分のアイダ・ルピノとワード・ボンドの名演は素晴らしく、サスペンスとしてもメロドラマとしても名作としての出来上がりの作品です。

😌物語は。。。(参考:allcinemaより)
荒廃した街の事件を扱ううち心すさみ、人間を信じられなくなった刑事ジム(R・ライアン)は、荒っぽい捜査方法を非難され郡部に左遷された。そこで起きた少女殺人は彼の正義心をかき立てるが、閉鎖的な村人たちはすべてを自分たちで解決しようとし、彼を疎外する。犯人と思しき男を追ううち、ジムは人里離れた一軒家に辿り着き、美しい盲目の女性マリー(I・ルピノ)と出会うが……。

🔸Database————————————————-
🎥邦題 :『危険な場所で』
原題(英題):『On Dangerous Ground』
🎥製作国 :アメリカ
🎥初公開 :1951
日本公開 :1989/01/21
🎥上映時間 :82分
🎥受賞 :※※※
🎥監督(製作):ニコラス・レイ
脚本 :A・I・ベゼリデス、ニコラス・レイ
原作 :ジェラルド・バトラー
撮影 :ジョージ・E・ディスカント
音楽 :バーナード・ハーマン、 ポール・ソーテル
出演(声優):ロバート・ライアン、アイダ・ルピノ、ウォード・ボンド、エド・ベグリー、クレオ・ムーア、チャールズ・ケンパー

🔸Overview (Amazon より)———————
殺人事件の容疑者を追う刑事と、その容疑者の孤独な姉との出会い、そして愛の行方を描く。エグゼクティヴ・プロデューサーはシド・ロジェール、製作はジョン・ハウスマン、監督は「夜の人々(1949)」のニコラス・レイ、ジェラルド・バトラーの原作を基に、A・I・ベゼリデスが脚本、撮影はジョージ・E・ディスカント、音楽はバーナード・ハーマンが担当。出演はロバート・ライアン、アイダ・ルピノほか。
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