牛猫

狼の死刑宣告の牛猫のレビュー・感想・評価

狼の死刑宣告(2007年製作の映画)
3.5
ある日突然、息子を暴漢に殺された男が復讐のために立ち上がる話。

ジェームズワン監督の復讐ものとあっては、面白くならないわけがない。
狂気的とも思えるほどの復讐の鬼と化すケヴィンベーコンが恐ろしくも徹底していて良かった。
最後の決戦前の下準備のシーン。ああいう細かいところまで見せてくれるのはとても有難い。落とし前をつけにいく男の覚悟や大切なものを失いすぎた悲哀が滲み出ていた。
この手のジャンルでは珍しくないけど、悪役が理不尽で胸糞悪いのに加えて、警察か無能すぎてイライラした。
もっとシンプルな復讐劇で良かったのに。

復讐の代償が大きすぎるからそこまでのカタルシスはないけど、中盤の駐車場での長回しと最後のアクションは見応えたっぷりだったし、映像が全体的にスタイリッシュでかっこよかった。
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