たけちゃん

狼の死刑宣告のたけちゃんのレビュー・感想・評価

狼の死刑宣告(2007年製作の映画)
4.1
この戦争に勝者はいない!


ジェームズ・ワン監督 2007年製作
主演ケビン・ベーコン


圧倒的にこれが面白い( •̀ω•́ )و✧
これこれ、これが観たかったんですよ( ˘ ˘ )ウンウン
僕の観たかった「デス・ウィッシュ」がここにありました!


今作は「狼よさらば」のリメイクではありません。
一応、原作者ブライアン・ガーフィールドが書いた「狼よさらば」の続編「Death Sentence」が原作なんですが、オリジナルストーリー。というか、完全に「狼よさらば」のプロットだよね。


街のギャングに息子を殺されたリスク管理会社に務める主人公が、ギャング相手に家族も巻き込んだ壮絶な復讐を挑む話です。
そうなんです。これ、ビジランテもの(自警団)ではなく、復讐もの。確かにその意味で、「狼よさらば」のリメイク作品とは言えないのよね。

「タクシードライバー」のトラヴィスばりに髪を刈り込んでいくところなんか、めっちゃ痺れますよね。遺品を身につけて挑む姿も良い!
もう、ケビン・ベーコンの目が行ってて、復讐者の顔ってこれよね~、って思いましたよ。チャールズ・ブロンソンやブルース・ウィリスのクールな感じよりも、闇を感じて好きでした。これはもう好き好きよね( ˘ ˘ )ウンウン

あと、ジェームズ・ワン監督の演出がすこぶる良い。
特に、駐車場でのバトルは凄いよ!
カメラをバケツリレーして撮ったという長回しカット(笑)には、かなり痺れます。ここだけでも観る勝ちあり( •̀ω•́ )و✧


闇ルートの銃のバイヤー、ジョン・グッドマンがいいなぁ。
「金があるなら信用できそうだ」
何、そのセリフ!
倫理観の欠片も無い( ¯−¯ )フッ

そして……
えっ、あんた、ビリー(仇)の父親でしょ?
あんたも相当のクズだよ(笑)




最後は音ネタ💩ウンチクン( •̀ω•́ )و✧

そのジョン・グッドマンが登場するシーンで流れているのは、ジミ・ヘンドリックスの「ヘイ・ジョー」です!
これはカッコイイなぁ!

ジミヘンについては、以前も書きましたが、この「ヘイ・ジョー」はジミのデビュー曲で、1966年の作品です。この曲はカバーなんですが、ジミヘンのバージョンしか知りませんね。
「猿の惑星 聖戦記」で、ウディ・ハレルソン演じる大佐のシーンでも使われてましたよね。男と浮気している妻を殺しに行くって話の曲でした。

ジミヘンの曲は戦争映画との相性がいいですが、こんな硬派の作品でもピッタリ。
「デス・ウィッシュ」に物足りなさを感じた貴方におすすめの1本ですよ\(^o^)/

さ~て、同じ年に公開された同じプロットの別作品、ジョディ・フォスター主演の「ブレイブ・ワン」も観てみるかな?