鬱屈とした地方都市を舞台に、土木建築業界で働く外国人労働者たちが過酷な状況の下で懸命に生きる姿を描いた話。
「国道20号線」と同様に、これもリアルウシジマくんだった。
長いけど全2作と比べて最高に面白かった。
最初からタイのくだりが出てきて、前作からの流れを感じてニヤリとできる。
ディズニーランドに売ってるお菓子の缶がペン立てとして置いてある感じがたまらない。
鉄板盗まれたところで「また外人かゴマキの弟の仕業」は流石に笑う。
都会に住んでいると、郊外や田舎って長閑で自然が豊かで人が温かくてといった良いイメージばかりが思い浮かぶけど、描かれるのは辛くて終始閉塞感が漂っていて厳しい現実ばかり。しかし、ところどころにユーモアが散りばめられていて悲観的になりすぎずに観られる。これが実際に地方で起きていることだと思うと、見て見ぬ振りはできないし、同じ日本とは信じられなくて少しげんなりするけど。
エステサロンで働く彼女のキャラクターが最高だった。