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サウダーヂのshxtpieのレビュー・感想・評価

サウダーヂ(2011年製作の映画)
5.0
まあ、なんというか、言葉にならないというか……。公開当時はどこで観たのだっけ。忘れてしまったけど、それ以来の再見。移民、グローバリゼーション、労働問題、格差、スピ、政治、右傾化、地方都市とシャッター商店街とショッピングモール、暴力団、ヤンキー、高齢化と介護、ドラッグ、パチンコ、そしてヒップホップ……。現代日本のトピック、この国が抱えるイシューをこれでもかと詰めこんでいる情報の多さがまずトリッピーでサイケデリックである。それでもまったく説明的にも、退屈にも、陳腐にも陥っていないのは、すぐれた群像劇を編みあげている脚本と、富田克也監督のユニークでバッド・センスなディレクションのためであろう。 35 ミリで鑑賞されるべき、まごうことなき日本映画のクラシック、としか言いようがない。あ、それと、『バンコクナイツ』の特報映像が上映前に観られてよかったなあ。
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