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ホテル・ルワンダのsnatchのレビュー・感想・評価

ホテル・ルワンダ(2004年製作の映画)
3.9
娘が高校の国際理解の授業で鑑賞、衝撃を受けたようですが、彼女なりに真剣に考察してレポートを書いていました🇷🇼
この二十数年前に起こったルワンダでの大虐殺は、私には残酷な民族対立の記事の記憶で終わっていました…その原因として、利益を産出しない価値のない国としてルワンダを見捨てた世界と、それが影響する国際社会の無関心なのかと…ぞっとしました。国連軍の無力さもだが、自分の愚鈍さにも恥じた。
これは、こんな痛ましい事はもう起こらないとは言えない。差別や根拠の無い流言に振り回され理性がなくなる人間の感情がある限りは……でも同時に、主人公の普通に生きてきた人間が可能にした史実も目撃することができる。
ずっと何度も自分だったらどうする、どうすると追い込まれました。愛する妻と子どものために賢く要領良く生き抜いてきドン・チードルさん演じる主人公が、他人は助けてられないという自分で引いた線から、毎日何度も繰り返される死のタイムリミットに覚悟し、目の前にいる人間を見殺しにはできない、死ぬのなら後悔はしたくないと移り変わっていく鬼気迫っていく気持ちが伝わってきた。多くの命を左右させる手綱を握った彼が、恐ろしい相手と向かい合う必死の交渉、命を継いでいくためにの必死の判断には、ただただ祈るばかり。
この映画は実際の残忍過ぎる虐殺のシーンは最小限にして、多くの人に知ってもらえるように作った映画です。
最後のルワンダの唄が悲しすぎるが、アフリカを思い遣っていて本当に心に残った。
あっ、そう言えば、若いホアキンも出ていた🤩でも、罪な事はするな‼︎です。
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