広島カップ

マイ・レフトフットの広島カップのレビュー・感想・評価

マイ・レフトフット(1989年製作の映画)
3.0
ダブリンに生まれた脳性麻痺の画家クリスティ・ブラウン(ダニエル・デイ・ルイス)の話で実話だそうです。

最近では障害を持つ人に対するバリアは少なくはなって来ているのでしょうがまだまだ多いのが現状です。
特に心のバリアフリー。

彼のことを治療してくれた女医に好意を寄せ酒席でその事を告げると「私婚約しているの」と突然言われその相手が隣に座っているという場面で、彼は酒をがぶ飲みして荒れてそのあげく酒席を壊します。
周りの皆は彼が障害者だからと気の毒に思い遠慮しているわけですが社会マナーにそんなことは関係無いわけで、彼にゲットアウトと言わないバリアがあるわけです。
もし彼が健常者であったら婚約者の男のパンチが飛んで来るか、店の者がやって来て即座につまみ出されていたことでしょう。

そうしたことも考えてはしまいますが、主題である主人公の人生を切り開こうという努力と母親をはじめ周囲の人達の彼を支える行動にはやはり感動を覚えます。
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