長女Dキートン、次女Jラング、三女Sスペイセク。大女優3人が姉妹役で豪華共演を果たしたヒューマンドラマ。
傑作舞台が原作のこの映画、3人の主人公が織りなす会話劇は最高のハートフルドラマを展開する。
三女ベイブの夫銃撃事件から始まり、同じ町に暮らす長女レニー。久々に帰ってきた次女メグ。そんな姉妹の再会からそれぞれ抱える問題が明らかになる。過去の出来事や考えに衝突をしながらも3人は絆を深めていく。
何と言っても3人それぞれの心情が繊細且つリアルに映し出されている。
しっかり者だけどお節介な長女、派手な見た目で奔放な次女、どこかつかみどころのない三女。
個性の違う3人の人物を個性の違う3人の女優陣が素晴らしい演技を披露しています。
キィーキィーと2人に怒鳴るDキートン。
巧みな言動で2人をからかうJラング。
不思議な行動で2人を困らすSスペイセク。
アクのあるそれぞれの役柄をごちゃごちゃせずに自然に物語を進める3人の絡みは必見。
3人の中でもSスペイセクの演技は中々の見所。物語のキーワードであるだけに、3人の中でも1番難しい役を難なく演じきっていると思う。
抱える問題は何とも重い。けれど深刻に描きながらも、笑える要素もある。シリアスになりすぎないところから温かく、ほんのり泣けるストーリーになっている。
3人の女優が教える辛い時こそ笑おう、落ち込んだ時こそ笑顔。そんなアドバイスをおくっている。
派手なストーリーではないが気分が沈んだ時にふと観たくなる作品です。