第62回アカデミー賞作品賞受賞。
元教師の女性デイジーは自動車事故を起こしてしまう。息子のブーリーはそんな母を心配し、黒人のホークを雇う。頑固なデイジーは頑なにホークを拒むが徐々に友情が芽生え始めてゆく……。
最初はデイジーの頑固な姿をコメディタッチで描き、ストーリーが進むにつれ2人の友情に涙を誘う作りになっている。
演者の衣装やメイクをさりげなく変えること、そして会話でそれぞれの生きてきた環境を話すセリフが物語に自然な流れを生み出している。
最高齢での主演女優賞を獲得したJタンディは典型的な頑固おばあさんを好演。ホークに心を開いてからの演技の変わり方がとても印象的だ。
名優Mフリーマンもナイスな演技。陽気な黒人で、ひたむきにデイジーの支えになる姿に涙の洪水が吹き荒れる。
息子役のDエイクロイドはいつものコメディ演技は控えめ。それでもシリアスな演技もしっかりできること体現。
人との交流が生み出す温かな気持ちがひしひしと、そして素敵な友情関係にしみじみと染みる感動の涙を誘う映画です。