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愛と哀しみの果てのBaMbIのレビュー・感想・評価

愛と哀しみの果て(1985年製作の映画)
4.0
2時間強の映像で繰り広げられるアフリカの広大な自然風景と1人の女性が信念を持ち、愛を探した壮大なラブストーリー。

安易な考えで結婚し、アフリカの大地にやってきた主人公カレン。現地の文化や夫の奔放な行動に振り回されながら農園をとおして原住民との交流を深め、自立していく。そしてそんなアフリカで出会った冒険家デニスに次第に惹かれ、本当の愛が芽生えていくが……。

本作の魅力は何と言ってもアフリカの風景。アフリカ民族達の徹底した衣装、動物達の躍動感、乾いた大地に生い茂る緑の木々が物語に大きな華を添えている。飛行機から見下ろす景色はまさに息を呑む美しさで、フラミンゴの群れを通るシーンは圧巻。それに加えて展開されるカレンとデニスの恋模様は更にロマンティックに輝く。

その他にも主人公2人のロマンティックな演出は多くて、ニューイヤーパーティのシーンや夕食のシーンなんかもうっとりする描写。

主人公カレンを演じたMストリープの演技はアッパレな仕上がり。彼女が出演した作品の中でも上位に入る好演。凛とした佇まいや農園を運営する気丈な姿、時に爆発させる感情も何なりと演じきっている。物語終盤の演技は涙を誘う熱演です。

冒険家デニスのRレッドフォードは野性味ある自由な男性像を体現。前半のカレンに対するさりげない紳士的な行動、カレンを愛し始める中盤あたりからの優しさ溢れる行動と持ち前のイケメンぷりの目立つ演技。

2人の他にもカレンの夫を演じたKブランダウアーもなかなかの演技。ダメ男っぷりがすごく現れていた。

名優のしっとりとしたラブストーリーを楽しむだけでなく異国の土地に旅に来たような雰囲気も味わえる。そんな異国情緒あふれる作品です。
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