このレビューはネタバレを含みます
“希望を信じて反乱軍は立ち向かう”
反乱軍の掲げているこのスローガンの真意をしっかりと表した歴代シリーズに負けない快作。
“ジェダイ”、“ライトセーバー”がほとんど出てこない中、ここまでのクオリティに持ってきたのはお見事。以前からうたっていた“全く違うスターウォーズ”は伊達じゃなかった。
お馴染みの帝国軍兵器デス・スターの設計図を盗み出す為に、反乱軍の少数人がわずかな希望を胸に帝国軍に立ち向かう!
世界観を維持しつつ、今までとは違う雰囲気をしっかり醸し出している。しかし、宇宙の戦闘シーンでは今までのレトロな撮影法も見れるのでエピソードⅦの時のように、ファンには嬉しい作り。最後のシーンは正に徹底したオマージュ。
予告から出ていたダースベイダーも出しゃばり過ぎずいい立ち位置。
後のエピソードがわかってる分最後の結末が読めてくるが、あえてそれを逆手にとった演出で、わかっていても楽しめます。
今回スペースヒロイン、ジンを担当したFジョーンズはエピソードⅦのDリドリーとは一味違う役所。本作のみの登場ながら鮮烈なインパクトを残してます。
脇を固める俳優陣も見事、Dルナの勇敢ながらも悲しみを背負ったキャシアン、元ジェダイの守護者チアルート、ベイズを演じたアジア俳優陣、DイェンとJウェンの熱演を見逃せない。
本作はいわゆる成功の裏には影の功績者がいたと言ったところ。
シリーズのお決まりである希望のバトンリレーの新たな形を示している。
それでも本質を忘れずどのシリーズにも共通する“またシリーズ見直したい”と思う気持ちをしっかり呼び起こしてくれます。
1つ気になるのはラストシーン。あの人のまさかの登場に上映後周りが賛否両論でざわついていた。ぜひ観た人とそのことについて語りたい話の種もある作品です。