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ラ・ラ・ランドのBaMbIのネタバレレビュー・内容・結末

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

カラフル!ポップ!全てが計算されたまさに“The 映画ミュージカル”の傑作ここに誕生!

レ・ミゼラブルで行った全編が歌唱シーン同様、今までのミュージカル映画にありそうでなかったアイディアが詰め込まれている。

セッションで才能をみせたDチャゼルが再び作り上げた世界は監督賞も納得の音楽喜劇!ストーリーと音楽が驚く程にマッチング!

本作の要は“ストーリーの魅せ方”にあると思う。
往年のミュージカルを彷彿とさせる歌唱シーンはもちろん、どこかレトロな映像の質感、予測のつかないカメラワークが相まって懐かしくも新しい世界観がスクリーンいっぱいに広がっている。

ミュージカル初心者が楽しむにはもちろん、好きな人には過去作品を比較して楽しむ要素があるように感じた。

そして重要な主演2人も伸び伸びとした演技を披露。

Rゴズリングの夢追い人セブは時にヤンチャで時に哀愁を漂わせる。劇中で魅せるダンスステップや踊りはしなやかで繊細なものを感じる。夕焼けをバックにした歌唱シーンは切り取って絵になる。

見事オスカーを受賞したEストーンは“バードマン”で挑んだ変化球撮影の経験を本作でもうまく活用。長回しでの顔面アップにも動じない堂々とした演技、歌と踊りで時折魅せるお茶目な顔つきは持ち前のコメディエンヌの片鱗を覗かせたり。

主演俳優陣、監督、脚本家はもちろん、エキストラを含め沢山の関係者が協力して作り上げたこのLA LA LAND。

その世界には時に甘く、時にしょっぱい夢と希望がこの映画には詰まっている!

ミュージカル映画の新時代の幕開けを告げる作品です。
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