群青

大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオスの群青のレビュー・感想・評価

3.2
富士山が噴火!火に誘われてガメラがやってくる!時を同じくして高速道路建設をしていた山で怪事件が起きる!

ガメラのライバル的といえばギャオス!
実は昭和シリーズでは3作目の登場なんですな。

さて、今作からガメラはハッキリと子どもの味方になります!子どもを背中に乗せるんです!笑 しかもガメラは普通飛行するとき回転するがこの時はしない。優しいガメラ笑 本作の萌えポイントです笑 とても前作で黒部ダムをぶち壊していたとは思えない改心っぷり笑

ギャオスは平成三部作に比べるとデザインがどうしても見劣りしてしまう。それはガメラも同じ。着ぐるみっぽい。東宝とのレベルの差が…もしかするとこちらは子ども寄りなので怪獣もデフォルメするという配慮かもしれない。

特撮レベルでは東宝にはラドンという大きな存在がいるためそれと比べるとパワー不足に感じる。
しかし、今作が昭和ガメラシリーズで一番面白かったと思った。その理由は単体の特撮ではなくガメラとのバトルにあります!

序盤・中盤・終盤でそれぞれガメラとギャオスのバトルがあって飽きさせない作りにしています。これは前作のバルゴンが出てくるまでが時間がかかったため子どもが飽きてしまったかららしいですね。
さらにそれぞれのバトルがガメラの得意不得意、ギャオスの得意不得意を見せていて上手いんです。互いが互いの得意な方に引き込もうとする駆け引きがバトルの中で繰り広げられる。実力がほとんど拮抗しているため対バルゴンとは違うガメラの苦労が見られる。これが面白い!

人類もただ見守るわけではない。ガメラが戦っている間に作戦を練る。今回のギャオスは夜行性。なので夜は作戦決行、昼は新たな作戦立案・準備なわけで、対ギャオスチームは休む暇がない\(^o^)/ 寝不足に悩むシーンはなかったがみんなすげえなと勝手に思っていた笑

また、初作では不必要に思えた子どもとガメラの関わりが今作はギャオスの名前の由来になったり、大人が見逃していた点を指摘したり人間ドラマに関わっているので良かった。

と、このように特撮、人間ドラマ、子どものそれぞれの要素が相互に影響しているのであまりストレスなく見れました。作戦がヘンテコだったりなんだか笑えちゃう子どもっぽいシーンもあったりするけどそれはご愛嬌ということで笑
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