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アポロ13のYOKのレビュー・感想・評価

アポロ13(1995年製作の映画)
4.0
アポロ13号観たいなーと思っていたところネトフリで発見したので嬉々として観た。子どもの頃テレビで放送してたのを偶然ビデオに撮ったのを観てからハマりにハマって観まくった。親が寝たあとの深夜に観るの好きだった。

個人的にアポロ11号が月に行ったのはフィクションだと思ってるタイプのヒューマン。本当に降りたならそれはそれでロマンがあるけど、割となんでも疑ってかかってしまうので、ほんま?って思っちゃってる。月にうさぎがいたら良いな!とは思ってるけど。(頭よわよわ)

俺たち仲良し3人組でゴートゥーザムーン!!!の予定だったのが、ケンが風疹疑いで出発2日前に行けなくなってしまい、ケヴィン・ベーコン演じるジャックに変更になるあたりからだいぶこのミッション前途多難やん?って不安が生まれる。

ところで風疹ってなによ?と相変わらずの無知っぷり大爆発な私はもちろん調べたんだけど、ウイルス性発疹症らしい。ほ、ほっしんしょう???飛沫だなんだで移るらしいし「ケンは乗せられん」の理由もまあ分かるっちゃ分かるけど…やっぱ2日前にNGは無いよなあ。

主人公のジムの妻が「これまでに3回も打ち上げ式行っとるから今回は勘弁してくれ…もうあんな思いしたくないんや」っていうのが辛い。失敗も多く命の保証もないこの仕事とはいえ、ジムは念願の月に行けてワクワクかもだけど妻の身としてはしんどすぎるよな。

ジムたち3人が宇宙船に乗り込んだ時にハッチを閉めた人の格好が給食当番みたいで可愛かったのに少し和んだ。打ち上げ式には参加せず少し離れたところから見守るケンが切なすぎて泣けた。行きたかったよね、君も。またこのケンが私の好きなゲイリー・シニーズが演じてるもんで…感情が右往左往してしまった。(ケヴィン・ベーコンも好きなもんで)

おそらく幾度なく繰り返される宇宙事業の放送に飽きたらしいメディアが今回はとり上げず、いざ13号にピンチが訪れたとたん「スクープだ!」とばかりに緊急ニュースながすの、なんか嫌だなあって思ってしまった。

計算が合わないのも2人分で計算してたから…ってアホか?ジャックの前から件がいた訳でどう考えても最初から最後まで3人なのに、なぜ2人分?え、え…???

とはいえ、地球上でも宇宙でもそれぞれがそれぞれの立場でどう生き残るか(残らせるか)を懸命に考えて、あれだこれだと案を出し合って最善を尽くそうとするのは熱い。

どこまでも前向きな人もいればもちろん逆の人もいるのだけど、宇宙船に乗っている人の家族のメンタルがとにかく心配で仕方なかった。こんなん、気が気じゃないよな。

これが50年近く昔に現実に起こった出来事で、これ以外にもたくさんの危機や悲しい出来事を乗り越えながらNASAが今もあるってすごいことなんだって思った。宇宙には絶対行きたくない私でも感動した。

結果的に当初の目的は果たせなかったメンバーだけど地球でやさぐれてたケンの力も借り、極限の状態でも諦めることなく(ジャック飯食ってたよね、あの状況で)地球に生還できたの、本当に良かった。お前らがビクトリー!!!

ルパート・グリント主演でお送りする「ムーン・ウォーカーズ」(アメリカ政府がアポロ11号の月面着陸の捏造映像を「2001年宇宙の旅」のスタンリー・キューブリック監督に依頼したという都市伝説をモチーフに描く痛快ドタバタ・コメディ)観てみたいな!と思った私は、相変わらずアポロ11号に関して疑いの目を持っているのかも。
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